通貨
通貨単位はフィリピン・ペソ(P)とセンタボ(¢)で紙幣の種類はP1000、P500、P200、P100、P50、P20。硬貨の種類はP10、P5、P1、¢25、¢10、¢5となります。為替レートは当該サイトなどで知ることができますが、一番理解しておかなければならないことは貨幣価値の違いです。これを勘違いすると、お金をアッという間に失うことになりますのでご注意下さい。2018年7月現在のレートで1万円は約4,700ペソですが、前述のとおりフィリピンの最高額紙幣は1,000ペソ紙幣です。旅行者でしたらこれを1万円札だと思って使っていれば、それほど失敗はないと思います。しかし場合によっては1,000ペソが2万円にもなりえますし、またそれ以上かもしれません。在留者でしたら500ペソ紙幣が1万円という感覚でいるべきです。物価やローカルの平均賃金から推察してもそのことは明白です。 |
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フィリピン・フード
フィリピンの主食は米、料理は島国のため新鮮な魚介類を使ったものが多く、日本人に馴染みやすい料理も数多くあります。もちろん肉類を使った料理も多く、特にチキンは専門店があり、地元の人にも高い人気があります。フィリピンの原住民が食べていたシンプルな調理法の料理からスペインや中国の食文化を取り入れた料理まで、さまざまな味わいが混在するフィリピン料理、日本では味わうことのできない豊富なトロピカルフルーツを楽しむことができます。 |
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ローカル料理
シニガン
日本の味噌汁にあたる、代表的なスープ。野菜と車海老をベースに煮込んだスープで酸味がある。
イニハウ
魚や海老をなどの新鮮な魚介類を炭火で焼いた、シンプルな料理。
パンシット
フィリピン風そば。パンシット・カントンは焼そば。パンシット・ビホンはビーフンや春雨に近い。
ルンピア
生春巻き。鶏肉、豚肉などいココナッツの実が混ぜられている。
カレカレ
牛肉の内臓や豚肉、野菜をピーナツ・ソースで煮込んだもの
アドボ
肉と玉ねぎの甘辛い煮込み料理。フィリピンの代表的なおもてなし料理。
メチャド
フィリピン風シチュー。
レチョン
子豚の丸焼き。お祭りにはかかせない。
ラプラプ
フィリピンの代表的なハタ科の魚。白身の魚でさまざまな調理法がある。
キニラウ
酢でしめた、フィリピン風の刺身。ラブラブやタンギンギ(さわら)、鮪などが美味しい。
バロット
孵化寸前のアヒルの受精卵をゆでた珍味。市場や街頭で売っている。 |
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フルーツ
マンゴ
フィリピンでもっともポピュラーな果物。2〜6月がベスト。
パパイヤ
消化酵素が豊富なため、食事の後のデザートに最適。
パイナップル
フィリピンの輸出品のベスト10に入る。ミンダナオ島にはデルモンテ・プランテーションがある。
スターアップル
白いクリームのような果肉が美味しく、値段も安い。
ランソネス
皮をむいて透明な果肉を食べる。シーズンは8〜12月。
マンゴスチン
赤紫色の皮を割って食べる。甘味が強く、高級な果物。
ドリアン
特有の異臭を持つが、一度食べたら忘れられない果物の王様。シーズンは7〜11月。
ランブタン
赤く柔らかいとげのある実を割って、中の白い実を食べる。 |
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デザート&ドリンク
ハロハロ
フィリピンの代表的なデザート。“ハロハロ”は“ミックスミックス”という意味。ナタデココや数種類のゼリー、かき氷、練乳、フルーツ、アイスクリームなどを混ぜて食べる。カフェやレストランだけでなく、街角のジューススタンドなどでも気軽に食べられる。
カラマンシージュース
カラマンシーは日本のきんかんに似た果物。温かいジュースと冷たいジュースがあり、どちらもおいしい。
サンミゲルビール
フィリピンの代表的なビール。やや薄味で口当たりが軽い。 |
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フィリピンの祭事
1月
元旦 New Year's Day(1月1日)
大晦日の晩から各地で爆竹が賑やかにたかれ、高級ホテルでは一流タレントによるショーが行われます。
三賢者祭り Feast of the Three Kings(第1日曜日)
クリスマスの最後を飾る行事。マリンドゥケ島のサンタ・クルスとサガンでは、三賢者の旅をしのぶ華やかなパレードが行われます。
ブラック・ナザレ Feast of Black Nazarene(9日)
マニラ・キアポ地区で行われる祭り。由緒ある黒い十字架を乗せた山車が練り歩き、多くの人々で大変なにぎわいを見せます。
サント・ニーニョ・デ・セブ Sto.Nino de Cebu(不定期)
サント・ニーニョ・デ・セブ(幼きイエス・キリスト像)を祝うセブ市最大のお祭りで別名シヌログ祭り。厳かな行列や民族芸能などが行われ、花火が打ち上げられます。
アティアティハンの祭り Ati-Atihan(不定期)
パナイ島カリボで1月の中旬に数日間にわたって繰り広げられる、フィリピン版リオのカーニバル。
ディナギャンの祭り Dinagyang(不定期)
アティアティハンと同じ源流の祭りで、アティアティハンの1週間遅れの土日に開催されます。
2月
旧正月 Chinese New Year(不定期)
マニラの下町のチャイナタウンで1月末から2月上旬にかけて行われる、中国人による新年。
灰の水曜日 Ash Wednesday(不定期)
イエスの死と復活を祝うカトリック信徒の年中行事「復活祭」に先がけ、その45日前に各地の教会で特別のミサが行われます。
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3月
イロイロレガッタ競争 Iloilo-Guimaras Paraw Regatta(第2日曜日)
パナイ島イロイロ州の対岸に位置するギマラス島とイロイロ市の間を趣向を凝らしたレガッタ艇で競争するお祭り。
聖週間 Holy Week(20日〜27日)
フィリピンではクリスマスとともに、この聖週間が重要な年中行事。主イエスの受難と死と復活にまつわる物語を、教会のミサを中心に、受難の詩「パション」の朗読やそれを演劇にした「セナクロ」などを通じて追体験します。聖木曜日と聖金曜日が祝日に定められており、土曜日と復活祭の日曜日を併せて4連休となります。
モリオネスの祭り Moriones Festival(不定期)
マリンドゥケ島のモリオネスの祭り。聖週間に行われる宗教劇祭として有名です。
4月
トゥールンバ祭り Feast of Virgen de Turumba(不定期)
ラグナ地方パキルの祭り。キリスト像を運ぶ行列の後を、歓喜した信者が踊りながらついていきます。
マゼラン上陸記念日 Magellanユs Landing(24日)
5月
サンタクルーサン・フェスティバル Santacruzan(1日〜30日)
ヘレナ女帝とコンスタンティヌス王子の聖十字架の発見を祝う祭りで、華やかな美しい女性のパレードを見ることができます。マニラのフィリピン文化村では大きな催し物が行われます。
平和と航海の聖母マリア祭り Feast of Our Lady of Peace & Voyage(1日〜30日)
リサール地方アンティポロで行われる祭りで、旅行者の守護聖人を祀る寺院に巡礼します。
水牛祭り Carabao Festival(14・15日)
カン地方プリラン、ヌエバ、エシハ、リサール地方アンゴノで行われる、農民の守護神サン・イシドロを祝う、水牛(カラバオ)の祭り。
収穫祭 Harvest Festival(15日)
ケソン地方ルクバン、サリアヤで行われる、収穫を祝う祭り。
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6月
聖ヨハネ水かけ祭り Feast of St. John the Baptist(24日)
この日、偉大なる洗礼者聖ヨハネを守護聖人とする町や村では、水を掛け合って祝福します。マニラ首都圏サンファン町では町をあげての水の掛け合いが行われます。また、バタンガス州バラヤンでは、子豚の丸焼き料理「レチョン」のパレードが行われます。
7月
ボウカウエ川祭り Bocaue River Festival(第1日曜日)
ブラカン地方ボウカウエ川の祭り。
8月
アエタ族の踊り Dance of the Aetas(1日〜7日)
ヌエバ・エシハ地方のバヨンボンで行われる、アエタ族の歌と踊りの祭り。
カダヤワン・サ・ダバオ Kadayawan Sa Davao(第3週)
ミンダナオのダバオを彩る季節の果物やランの花の収穫を祝うお祭り。物産展や植木市、先住民の伝統文化を紹介するフロートパレードやダンス競技会が催されます。
バリンタワクの叫び Cry of Balintawak(26日)
スペイン統治時代、植民地支配に抵抗を開始した記念日。
9月
ペニャフランシア・フェスティバル Penafrancia Festival(第3週)
南カマリネス州のナガ市で行われる水上パレードを目玉としたフィエスタ。聖母マリア像の一つで、ビコール地方の信仰を集めているペニャフランシア像を住民たちが担ぎ、教会からナガ川の水上へ繰り出し、水上パレードを行います。
アンシヌログ Ang Sinulog(29日)
イリガン市の守護神、サン・ミゲルを祝う祭り。
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10月
ヘルモサ・フェスティバル Hermosa Festival(第2週)
ミンダナオ島西部サンボアンガ市最大のお祭りで、イスラム教徒の攻撃から町を守った聖母マリア像に住民たちが感謝を捧げたことに、その起源を持っています。期間中はダンスパレードや物産展、レガッタ競争や「ビンタ」と呼ばれる色彩豊かな帆船のパレードが行なわます。
マスカラ・フェスティバル Maskara Festival(下旬)
ネグロス島のバコロド市で80年より開催されている仮面を使ったストリート・ダンス・フェスティバル。奇抜な衣装と派手なマスクを着用して踊る姿はとてもダイナミックです。
11月
万聖節 All Saints' Day(1日・祝日)
カトリックの教会暦では11月1日を諸聖人を記念する万聖節、2日を死者を祭る万霊節と定めており、司祭によるミサや家族による墓地詣でが行なわれます。各墓地では, 10月31日夜から一族が墓前に集まり、花やローソク、供物などを捧げたり、徹夜で会食やマージャンなどをします。
ヒガンテス(巨人)・フェスティバル Higantes Festival(22・23日)
漁師の守護聖人である聖クレメンテを祝福して行われる祭り。リサール州アンゴノ町で開かれるものが特に有名です。住民が守護聖人などに似せた巨大な紙製人形(高さ約5メートルほど)を身につけ町の中心地をパレードする姿は圧巻。
グランドカナオ Grand Canao(28日〜12月2日)
山岳諸州の民族がバギオ市に集まり、音楽、舞踊、儀式を通して神々に感謝を捧げます。
12月
タール火山フェスティバル Taal Fluvial Festival(8・9日)
タール火山を背景に、素朴な水上パレードが行われます。
クリスマス期間 Christmas(16日〜1月6日)
イエス・キリストの誕生を祝うクリスマスは12月16日から9日間行なわれる早朝のミサ「雄鶏のミサ(Misa de Gallo)」によって本格的に始まります。24日の夜は、イエスの父ヨセフと母マリアがイエスを生む宿を探した聖書の故事にちなんでその場面が再現されます。25日午前0時にはイエスの降誕を祝う「贈り物のミサ」が教会で行われ、クリスマスはクライマックスを迎えます。
ランタンフェスティバル Lantern Festival(24日)
クリスマス・イブのランタンパレード。パンパンガ地方のサン・フェルナンドのものが特に有名で、毎年コンテストが行われています。
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フィリピン生活概要/「忘れずに準備しておくことは?」に続く |